魔物☆に恋して~透明な誓い~
「マっ・・・」

呼ぼうとすると、すっと身をひるがえして、向こうへ行こうとする。

「待って!!マヤ!!」

あたしは手を伸ばした。

手のひらが、水に突っ込まれる。

あ、冷た・・・

思った瞬間、体ごと、何かに引っ張られた。

水面の方へ、だ。

わ。

声を上げる間もなく、あたしはそこに引きずり込まれた。

ドボンと、水に落ちる。

体中に痛みが走る。

あたしの体が血を吹いている。

周りの透明な水に、鮮やかな赤が揺れながら解けていく。
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