いちごmiruku

ドキドキ?席替え

体育祭の日から千里とはあんまり話していない・・・
いや、あたしが避けている・・・
「お~い席替えするぞ~」
先生がなにか言っている・・・
あぁ・・・もう席替えかぁ、私の席は窓側の一番後ろの席で結構快適だったのになぁ・・
まぁ隣の人は快適じゃなかったけどさ。
「じゃぁ、出席番号順で前に出てきてくじひけ、こっちが男子でこっちが女子な」
「はーい」
ってあたし一番最後じゃん!!
うっわ最悪・・・
あ、千里もう引いたんだ、そっか前のほうだもんね。
ってなんで千里のことがでてくんの?
・・・はぁ。
「おいっ松岡!!あとお前だけだぞ!!」
「えっ?あ、はい」
えっと、25番っと・・・誰の隣だろう・・・。
っえ?25番の席の隣には輝が座っている。
どうしよう・・・
うれしい・・・
なんてうかれていた自分が情けない。
その席の前はなんと千里だった。



輝side
あ~あ席替えかぁ、かったりいなぁ。
どうせなら苺の隣になりてぇ。
なんて思っていたら、
マジで?
苺が隣?ちょ~うれしいんだけど。
でもあれ?なんか様子おかしい。
もしかして俺の隣が嫌だった?
はぁ。
でもその理由はすぐ分かった。
おそらく千里と喧嘩でもしているんだろう。
大丈夫か?
そう話しかけたいけど急に話しかけてもなぁ。
どうしよう。


千里side
後ろが苺かぁ、なんか気まずいな。
体育祭の日からなんか避けられてる気がする。
やっぱ苺、輝のこと好きなのかな?
そうだったら嬉しいんだけど。
ひとまずあの誤解をすぐとかないとね。
あと嘘ついてゴメンって誤らなきゃ。
今日あたり一緒に帰るか・・・。



苺side
「苺っ一緒に帰ろっか」
千里に声をかけられておどろた。
「あ、うん」
久しぶりに千里と帰る帰り道。
そういえば、小学校のころは一人だっかもんなぁ。
そんなことを考えていた。
「あのね、私・・・」
聞きたくない、千里と輝が付き合うことなんて。
今すぐここから逃げたい。
そんなことを思っていても、結局は逃げないあたし。
「ごめんっ」
「へ?」
急に千里がごめんなんて言うから私は思わず間抜けな声を出してしまった。
「あのね、私、本当は輝のこと好きじゃないの!」
「え?」
なんで?でも輝は千里のこと好きなんでしょ?
なんでそんなこというの?
そう言いたかった。でもあたしはそれじゃなくて
もっと酷い言葉を千里に言ってしまった。
「なんでそんな事言うの?嘘つかないでよ!!ひどいっ酷いよ千里!!」
あたしはそのまま走り出した。
千里は本当のこと言っただけなのに・・・。



千里side
「嘘・・・か」
苺の言いたいことはよく分かる。
でも話はちゃんと聞いて欲しかった。
ううん、聞いて欲しい・・・。
どうしよう。
言葉じゃだめ?
でも私はちゃんと自分で伝えたい。
明日、リベンジするか。
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