さくら**アナザーストーリー**地味子3

「お久しぶりです 御大、おじさん」

「お久しぶりです 太郎おじいさま おじさま」

2人はニコニコしながら、頷いて

席を勧めてくれた

さゆりと、3人で座り

ここでも、去年のお礼と遅くなったお詫び

結婚の報告をした

おじ様の話では、事故当時外務省も

情報が集まらず、法人が多く乗っていたこと

しかつかめていなかったそうだ

そこへ

靖典からの電話、さゆりからの報告で

桜のことを知った、柳田家は

まず、お姉さんのお婿さん(外務省勤務)

に連絡・・・それでも、わからず

おじさまが、外務省に電話

それでも、わからず 藤宮側でも分からず

呆れて、御大自ら外務大臣、外務省に連絡

ようやく、日本人の女性が手術中らしい

ということがわかったそうだ

初めて聞く話に、申し訳なさがいっぱいで

うつむくと

「さくちゃんが、それだけ皆に愛されているんだ

自身を持って歩きなさい」

涙をふきながら

「太郎おじいさま、ありがとうございます」

私は、その一言しか伝えられなかった
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