虹になる日がきたら
「あらっ?一寿か佐原君に聞いてない?」
「??????」
「美玲ちゃんが可愛い妹になるのね!楽しみ!」
妹?もしかして……
「俺の姉貴」
やっぱり!?名字が違うからわからなかった。
「って言うか、食事位自分で作りなさいよ。ねっ?美玲ちゃん?」
お姉様と呼ばせて下さい
「…俺は竹岡家とは違うんだよ。愛情たっぷりのご飯を毎日美玲に作って貰いたいんだよ!」
「プロポーズは帰ってからやれ!」
「殺人的な料理出したくなきゃ続きやるよ!」
「////はいっ」
「そらもこれ位可愛げがあると嬉しいな~」
「琉喜に優しくなかったことあった?」
「夫婦喧嘩はヨソでやれ」
「しないよ。そらは今日、このまま帰宅か?」
「うん…美玲ちゃんのお料理余るかしら?」
「無いぞ!俺が残さず食べる」
「独占欲強いと逃げられるわよ」
「煩い」
「そらは俺が作ったもの食べるんだ。このまま食べてこう!いいかい?」
「はいっ!竹岡さんと話せるなんて嬉しい」
「そらで良いわよ~会社ではそぅはいかないけど!」
「お姉様~」
抱きついた!
「「あ″ぁ!!」」
ベリっと剥がされた。
「そらは年下にモテるからダメ!」
「美玲は俺の!」
「美玲ちゃん、今度デートしようね。女同士で愚痴聞いてもらいたいし!」
「はいっ!嬉しいです」
美玲~
「ご飯食べて帰るよそら」
引きずられながら2人は夕食後に帰っていった。
「そらさんカッコイイ」
「俺は?」
「姉弟なのに似てないですね?」
「異母姉弟だからね…」
いきなりシビアな話に
「ごめんなさい」
「もうわだかまりもないし、気にしてない。ああやって話せるまで20年かかった」
私と柊兄は仲良かったからわからない
「琉喜や太一のお陰だよ…美玲と柊もだな…皆に支えられて今の俺がここに居るんだから感謝しないとな」
洗い物をしてる私の後ろから抱きしめられた。
「後は美玲の気持ちが欲しいな…って言ったら欲張りだよな?」
一瞬、声が暗くなった。
まだ、はっきりしてない私の気持ち。
「一君のお母さんって?」
「亡くなった…」
「えっ?…あっ……あの…」
言葉が詰まった。
又々やらかしで下を向いた私に一寿は頭を撫でた。