虹になる日がきたら


ヤバい!時間が…この際色々後よ!


「ま…まず、服を着て下さい」


「一は?」


「一君は…「一君?貴女一の何?」



美女に凄まれると怖いよ~。



「あ…TRRRRTRRRRTRRR」


ナイスタイミング


「ちょっとすみません」


ディスプレイを見て


「もしもし?」


「美玲?何で居ない?」


「一君のスーツ取りに来たけど、ベッドに美女が全裸で寝てるの…誰?」


“スッ”っとケータイを抜き取られた。


「一、おはよう~」


「…!?」


ケータイから怒鳴り声らしき声は聞こえるが何を言ってるのかわからない。


「いやぁん…その名前はきらい~…わかったわよ~じゃぁ後でね~……はいっ!美玲だったかしら?私も一緒に行くから佐原様呼んで!」


・佐原さん??


「お名前だけ宜しいですか?」


「マイコ」


佐原さんに電話をかけて迎えに来ていただいた。


「おはようございます。すみませんお手数おかけ「マイコー!!」


佐原さんの眉間に皺がびっしり寄っていた。


「佐原さ「マイコ!アレほど「早く一に逢いたいの…わざわざこの私が待ってたのに!一の趣味が…信じられる?」


桂に伊達眼鏡に薄化粧な私を指差しながら佐原さんに言ってる。


「鞍橋さんは一寿の恋人だよ」



「…へ~…そう…」


納得した様子だが…?



「副社長は鞍橋さんの部屋ですか?」


「…はいっ」


「一寿を信じてあげて下さい」


立場上、深くは話さない佐原さんなりの優しさか。


「佐原様の運転?」


「運転手の磯辺が居ます」


「いやぁんケチッ」


佐原さんに睨まれたマイコさんと車に乗り、磯辺さんに挨拶を交わし私が住んでるアパートへ。


鍵を解除して開けたら一君が半裸で抱き付いてきた。



「美玲のアホー」


昨日の今日で随分な物言い。



「普通は美玲の寝顔を俺が見てたら美玲が起きて、照れてる美玲を朝から~みたいになるんじゃないのかよ」


フテクサレてる大の大人


「馬鹿か?」


後ろに居るマイコさんからドスの利い声が聞こえきた。



「…会社に遅れる。美玲、着替えありがとう」


「無視しないで!」


「……」


「私、居ない方が良いなら先に「コイツは大学時代の変わった友人だよ」


大学時代


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