狼と子羊の物語



「おはようございます、優里さん」



「おはよう、朝食出来てるわ。

尚哉、パパ呼んできて?」




「はあーい!」


ーバンー



尚哉が陽平さんを、呼びに行ったため


優里さんと二人だけになった。




「響」



「はい」




「あまり、尚哉に近づかないで?

ご飯も別々に、しましょ?」



「はい」



悲しいとか、傷ついたって言葉、感情が


わからない。



ただ、痛いって言える。



「後、17になったら出てってちょうだい。

跡継ぎは尚哉にするわ。」



「…………は…い…」



わかってる、どれだけ頑張っても、


どれだけあがいても愛されたりしないって。


「おまたせー!」



二人がようやく来たみたいだ。



たった短い時間が長く長く感じた。







< 59 / 134 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop