狼と子羊の物語
「おはようございます、優里さん」
「おはよう、朝食出来てるわ。
尚哉、パパ呼んできて?」
「はあーい!」
ーバンー
尚哉が陽平さんを、呼びに行ったため
優里さんと二人だけになった。
「響」
「はい」
「あまり、尚哉に近づかないで?
ご飯も別々に、しましょ?」
「はい」
悲しいとか、傷ついたって言葉、感情が
わからない。
ただ、痛いって言える。
「後、17になったら出てってちょうだい。
跡継ぎは尚哉にするわ。」
「…………は…い…」
わかってる、どれだけ頑張っても、
どれだけあがいても愛されたりしないって。
「おまたせー!」
二人がようやく来たみたいだ。
たった短い時間が長く長く感じた。