運命みたいに恋してる。
担任の先生に聞かれて、あたしは無意識に隣の大地を見た。


とたんに胸がドキンと騒ぎ出す。


あたしたちが付き合っていると思われていることが、急にすごく恥ずかしく思えて、どんどん顔が赤くなってきて、慌てて大地から視線を逸らした。


モジモジしているあたしを、先生は疑り深そうな目で見ている。


「それにね、桜井さん。あなたが廊下で『あたしは柿崎君が好き!』って大声で告白していたって話も聞いたんだけど」


「はい⁉︎ なんのことですか⁉︎」


身に覚えのない話に目を剥いて叫んだ瞬間、記憶がサッとよみがえった。


あ! もしかしてあの、書類を記入してたときのこと⁉︎


あれのせいで、あたしが大地に告白したって受け取られたのか!


うわ、うわ! あたしのせいか! どうしよう!


完全に動揺しているあたしに、先生がトドメを刺してきた。


「柿崎君も『あぁ、わかっている』って深くうなづいて、ふたりは熱く見つめ合っていた……とか聞いたんだけど、真実はどうなの?」


「な……⁉︎」


なにその、すごい脚色!


どこのロマンチストが、そんな恥ずかしい証言してるの⁉︎
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