運命みたいに恋してる。
「はっきり言うよ。一海さんの恋人を奪うなんてバカな真似は、やめなさい」


「花梨ちゃん……」


「そんなことしたら、あたし七海ちゃんのことを許さないからね」


「べつにお前に許してもらう義理はねえよ」


とつぜん声が聞こえて、あたしも花梨ちゃんも驚いて振り向いたら、なんと、大地が物置の陰からヒョイと顔を覗かせている。


やだ! いつからそこにいたの!? 気がつかなかった!


「七海、うまく丸め込まれてんじゃねえよ」


「ちょっと! 人聞きの悪いこと言わないで! あんたが地面ってヤツね!?」


花梨ちゃんが噛みつくような勢いで、わざと大地の名前を間違えて煽ったけれど、大地は軽く受けた。


「大地だ。だ・い・ち」


「あんたこそ、七海ちゃんを罪の道に引きずり込まないで!」


「べにそんなつもりはねえよ。そもそもお前には関係ねえ話だろ?」


「ある! あたしたちは親友同士だもの!」


「お前の言う親友ってのは、相手の意思を無視して命令する相手のことか?」


花梨ちゃんは一瞬絶句したけれど、すぐに気を取り直して、背の高い大地をギリッと睨み上げた。
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