おやすみ、先輩。また明日




そういうやりとりを冬休み中に宇佐美先輩としていたのもあって、


朝電車で久しぶりにヤンキー先輩を見つけたわたしは、素直な気持ちのまま彼に駆け寄った。

決してヤンキー先輩の横にいた宇佐美先輩が、“行けっ”と目と表情で命令してきたからじゃない。



「ヤンキー先輩、久しぶり!」


「よお、くるくる。元気だったか」


「うん! 宇佐美先輩もおはよう!」


「おはよ、杏ちゃん。じゃ、俺眠いから寝るね~」



気をきかせてか本当に眠いのか、宇佐美先輩はすぐに目をつむってしまった。

たぶん後者だね。




「ヤンキー先輩」


「んー」


「初詣、一緒に行けなくてごめんね?」


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