強迫性狂愛
「………」


「なんでもかんでも運命、だなんて俺は思わないからね。

いつだって必要なことは、目の前にあってそれを自分で選んでいくものだと思う」


「選んでいく…」


「そう、それがたとえ間違っていたとしてもね。それも運命だ」


「………」


自分で…


「迅は、君を側におくことを選んだ、ただそれだけのことだよ」


「でも、それって……すごく尋常じゃないことのように思えるんです」


「それは、百花ちゃんの気持ちであって、迅の気持ちとは違うだろう?

迅は、迅の選択をして百花ちゃんが今側にいる、そうじゃないかな」



――選ぶ、


自分で……



選んで――…



それが、運命……?

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