強迫性狂愛
夏休みの間は、迅と離れることなく側にいた。


それはまるで家族との寂しさを埋めるように…


そんなことを言い訳にしながら、迅の側に飽きることなく一緒にいた。



食事が制限されている迅のために、たくさん料理本を買って料理を覚えた。


お昼ごはんは2人で厨房を借りて作ったりもした。


きっと、こんなに側にいても不安にならないのは


迅が私を求めていてくれるから。


「好き」


「愛してる」


そんな言葉をかけてくれるわけじゃない。


ただ、側にいることを望んでくれている。

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