強迫性狂愛
それは、普通の世界からしたら曖昧で、はがゆい関係なのかもしれない。


だけど、私には充分すぎる理由で。


側にいたいからいる。


そんなシンプルな関係にあえて名前なんて不必要な気がした。



それがたとえ、両親の消息がわかない掴みようのない焦燥感からくるものだとしても――…



迅がいる


迅が私を求めてくれるこの環境は…


私にとって何よりも、居心地がよかった。

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