強迫性狂愛
「えっと、おやすみ……じゃない」



何度も消しては考える。



「…待ってる、じゃ…重たいかな」



恋人じゃない、ということが…こんな時に辛く感じてしまうなんて、どうかしてる。



「おやすみ、気をつけて帰ってきてね…っと、これでいいかな……?」



重たすぎないように、でも、メールがしたい気持ちをなんとか詰め込んだ短い絵文字も一切ない2行だけのメールをやっとの思いで送信した。


パチッ、と電気を消して、ふかふかのベッドに身を沈める。



寂しい



寂しい



「……一人はやだよ…、迅…っ」



部屋の暗闇に誘われるかのように、流れた一筋の涙が頬を伝った。

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