強迫性狂愛
―――……
次の日、学校に着くと、想像していた以上にひどかった。
「………っ」
「百花っ!」
駆け寄ってきた紅でさえも、慌てていた。
「今日は黒澤様がご一緒でないからって…、百花、傷押さえて」
紅が押さえてくれたハンカチがあっという間に紅く染まっていく。
「……みんな、何でも知っているんだね」
上履きには、大き目のカッターの刃が入っていた。
知らずにいつも通りに手を入れた私は、指を思った以上に深く切ったようで血が溢れ出てきていた。