強迫性狂愛
小さな声を出して、擦り寄ってくる犬たちを優しく撫でてから、黒澤家の玄関へと歩いていく。


迅は、帰ってきてるのだろうか。


まだ―…柚香さんといるのだろうか。


もし、2人がこの家にいるのなら、どうしたらいいんだろう。


体が冷えてしまったからか、ひどく冷静になっていく頭を、心のどこかで笑いながら、玄関を開けた。


すると、飛び込んできたのは



「百花っ!!」



なぜか、迅が玄関先にいて


濡れた私に驚いたのか、目を見開いたまま駆け寄ってきた。
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