強迫性狂愛
「じ、ん…?」


「もういい」


「え……?」



もう、いい…?



「しばらく、顔を見たくない」


「え……?」



どうして…



「迅っ、あ、あのね…話を聞いてっ!!」



泣き叫びながら、重たい体を引きずって迅の元へと行こうとすると



「…聞きたくない」


「迅……」



いたい。



「―…悪かった、具合が悪いのに」



いたいよ、迅…


心が、いたいよ…


私の方を一切見ないで、ベッドから腰を上げる迅を必死の思いで掴んだ。
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