咲かない桜が咲くまで
「でも、私は怖い…
人と付き合う事が…怖い…」
「なんで?」
「人は心が変わると
離れて行くでしょう?」
私は痺れていた足を動かして
立ち上がった

ビリィッ

倒れそうになったが、
春が受け止めてくれた

「ありがとう…」
「ああっ…」
春が腕をくるくる回しているのをみて
私は「捻ったの?」と聞いた
「そうみたい…だな」
「あっえっと…ごめんなさい…!」
「琉良…」
「は…ぃ…?」


チュッ



「!?!?!?!?!?!!!!」
びっくりする私をみて
微笑む春…

なんて奴だろう…
「お詫びにさ、あの桜の木が咲くまで
俺と付き合ってよ」
「無理です!!!」
「腕いたいなー」

なんだこのキャラの変えっぷり…
あり得ない…

「じゃあ、じゃんけんで
貴方がかったら」
春は「分かった」と言うと

大きく手を振った

「じゃーんけーん…」

『ぽんっ!』


私がグー

春は





















パーだった…
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