【完】アタシは3代目。



「じいさん、ばあちゃんに会いに来たよ」



インターホンを鳴らし、出たじいさんにそう言った。



「咲か。…何かあったのか?」



「別に、何も…。ばあちゃんに会いたくなっただけだ。悪いか?」



じいさんごめん。



あたしだって素直に、じいさんに甘えたいよ。



だってあなたは、あたしのじいちゃんだもん。



「そうか。…梅も喜ぶよ」



梅っていうのは、ばあちゃんの名前。



「喜んで、くれてたらいいんだけどね」



あたしはばあちゃんの仏壇の前に座り、久しぶりに話し掛けた。



< 116 / 213 >

この作品をシェア

pagetop