【完】アタシは3代目。
「じいさん、ばあちゃんに会いに来たよ」
インターホンを鳴らし、出たじいさんにそう言った。
「咲か。…何かあったのか?」
「別に、何も…。ばあちゃんに会いたくなっただけだ。悪いか?」
じいさんごめん。
あたしだって素直に、じいさんに甘えたいよ。
だってあなたは、あたしのじいちゃんだもん。
「そうか。…梅も喜ぶよ」
梅っていうのは、ばあちゃんの名前。
「喜んで、くれてたらいいんだけどね」
あたしはばあちゃんの仏壇の前に座り、久しぶりに話し掛けた。