【完】アタシは3代目。


「咲のこと、遊びじゃねぇから」


そう一言言って、大地は手を強く強く握った。


「でも昔、女を遊び道具にしていたのは本当なんだ」


「そっか…。
でも。昔は昔、今は今でしょ?」


「あぁ」


大地の噂は何回か聞いたことがあったから、女遊びをしているのはわかってた。


けど、やっぱり辛い。


辛すぎるよ…。


「咲」


「ん?って…キャッ!?
だだだ、大地!こ、心の準備が…」


大地はあたしの手を引っ張り、大きな胸の中に閉じ込めた。


しかも、どんどん顔を近付けてくる。


キスは初めてじゃないけど、やっぱりドキドキする。


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