【完】アタシは3代目。


「喧嘩好きなら、俺とやってみるか?」

「大地と?俺はそんなのしたくねぇ」

「弱いからか?」

「そうじゃねぇ!!大地の顔に傷なんかつけたら、由摩にぶっ殺される」


そう言って怯える由樹。


「由摩のこと、怖いって思ってんのか?」


俺が問い掛けると、震える由樹。


「あぁ、怖いさ。恐ろしいやつだと思ってる。由摩が暴走したら、邪魔者が消えるまで暴走し続ける。俺が止めようとしたら、本気で殺そうとしてきたこともある」


由樹の話を聞くと、俺は寒気を感じた。


「お願いだ、大地。由摩を止めれるのは、大地しかいないんだ。お願いだから、由摩を止めてくれ」


そう言って由樹は、俺の目の前で土下座をした。


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