【完】アタシは3代目。


あたし決めた。


大地と、金輪際口をきかないんだから!!


もう、大嫌い。


…になれたら、苦労しないんだけどな。


「ただいまー」


この声は、憎きナツじゃないか。


ってことは、大地も帰ってきたのか?


よし。


顔を会わせるのは嫌だから、狸寝入りしよう。


そう思い、あたしはベッドの中に入った。


しばらくすると、足音が近づいてきた。


その足音は、あたしの部屋の前で止まった。


「咲、寝てるのか?」


何が『咲、寝てるのか?』じゃい!


早く床に手と頭をつけて、謝ってみなさいよ。


バーカバーカバーカバーカバーカバーカバーカバーカバーカ!

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