生きている意味を探す旅に僕は出た。





死があるから生があり
生があるから死がある。

これは当然のこと。


だって、生きていれば当然死んでしまうし、死んでしまったらその死からまた新しい生が生まれる。


死から生が生まれるだって?そんなバカな、死からは何も生まれないさ、なんて思った君。

するどいね、しかしそれはちょっと違うんだ。



ここで君に一つ、たとえ話をあげよう。


あるところにシマウマがいました。
シマウマは、草を食べ食べ生きていました。ところがある日、ライオンがやってきて、シマウマを殺して肉を食べました。

シマウマの、食べられなかった残りのお肉は土に還り、草の栄養となりました。

ほら、シマウマの死によってこれだけで
二つの生が生まれたね。
気づいたかい?


一つはライオン。
もう一つは草。

ね、死からはいくつもの生が生まれるんだよ。

じゃあ、逆に生から死はどうなんだろう?


シマウマは最終的に、草になったね。
その草は、はじめシマウマが食べていたものだよね?

ね?命は繋がっているんだ。


死は生となり、生は死となるんだ。







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