社長には堕とされません



「なんで?俺結構金持ってるよ」



「知ってます」



「見た目も良い方だと思うし」



「そうですね、社長はかっこいいです」



「だったらいいじゃん。俺の女になりなよ?」



「いいえ、私は社長のものにはなりませんよ」



冷たく言い放ってベッドから起き上がった




「……。」



無言で見つめてくる社長に




「……。」




無言で見つめ返して




暫く無言で見つめ合っていると




─ピロロローッ




静かな部屋に社長の携帯の着信を知らせる音が鳴り響いた



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