社長には堕とされません



「ヘアメイクもプロを呼んでおいたからね」



そう言うと車のドアが開いてメイク道具を持った人が入って来て



「え!あのっ…」



1つに結んでいた髪を解かれて何やら複雑にアレンジされて



メガネも取られて顔も色々と弄られて




「鏡で確認して頂けますか?」



呆気に取られているとヘアメイクの人に手鏡を渡された




「か、確認?はっはい…」




手鏡で自分の顔を確認すると




「……っ!!!!?」




思わず目を疑った




真っ赤なルージュを引かれた唇と目の周りを囲む濃いアイメイクを施された顔はいつもの自分より何倍も顔の強さが違うと言うか…これ私??


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