社長には堕とされません
「古都ちゃん?」
後ろから名前を呼ぶ声がして振り返るとそこには息を切らした社長が立っていた
「やっと見つけた!黙っていなくなるから心配したよ!?」
「……申し訳ございません」
小さな声で謝って地面に手を着いて肩を落としていると
「で?どうしてこんな場所にいるの?」
「わかりません…気付いたらこの場所にいて…」
「……もしかして泣いてる」
「いえ、泣いてなどいません」
手の甲でグイッと涙を拭って立ち上がると
「わっ」
お酒のせいもあってよろけた