追憶の淡恋詩
~第11章~
僕に初めて彼女ができ、初めて誰かの為に僕は色々と考え行動する。


以前までは自分自身の為に生きてきたが、誰かの為に努力をするというのも楽しいものだと学んでいた。



僕は親父の愛車で待ち合わせ場所に向かった。
もちろん、僕の胸ポケットにはプレゼントのネックレスを忍ばせてある。
大丈夫だ、何も問題はない。



彼女が現れて、僕は彼女を車へエスコート。
さあ出発といきたいところだが、これから行く場所は僕は行った事がない。


車にはカーナビは搭載されていないので、僕は地図で目的地を探した。
そこまでの道のりを確認した僕は、ようやくアクセルを踏む。


これから行こうとする目的地は・・・・・





「東京ディズニーランド」だ。




僕はおとぎ話やファンタジーにはあまり興味がない。
しかしディズニーは一度くらいは行ってみたかった。


一人で行くところじゃないし、男同士で行く場所でもない。
今回はようやくチャンスがやってきたのだ。
現在ではディズニーシーというのがあるらしいが、当時はまだなかった。
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