追憶の淡恋詩
僕はハイウェイに乗りアクセルを踏み続けた。
多少の沈黙が続いたので、何か音楽をかけようと思った。
CDを漁ってみたが、ロクなのがない。


ならば僕は気になっていた疑問を彼女に投げかけてみた。




「東京ディズニーってあるのに、何で千葉県にあるの?」




彼女は「そんなコト言われても困る」みたいな顔をした。
僕もそれほど理由は知りたくなかったので、あっさり諦めた。




着いて何でも乗れるチケットを購入して場内へ。
そこは感動的な場所だった。
僕の表情を見て彼女は「初めて来たの?」などと言われてしまった。



まずはプレゼントの事を忘れて全てのアトラクションを楽しんだ。
一番つまんなかったのはゴーカートみたいなヤツだった。



すぐに夜がやってきて、歩き疲れた僕達はベンチで休憩。
そろそろプレゼントを渡そうと思った。
彼女は喜んでもらえるだろうか?


「今日、誕生日だったね」とおもむろにネックレスを1つ出す。
彼女の表情は嬉しいというよりもビックリした表情だった。


彼女はすでに自分のネックレスをつけていた。
それを外してくれて、僕があげたやつをつけてくれた。


それを見て僕はもう1つのネックレスを出す。
「同じやつをオレもつけておくよ」と言ったら嬉しそうだった。
どうやらこのプレゼントは正解だったようだ。




こうして僕達の愛の証をお互いに持った僕達は、お互いに大満足でディズニーを後にする。


この夜に彼女のカラダを抱いたのは言うまでもない。










え?
まだそのネックレスは持っているかって?
手元にはないが、実家にあると思う。
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