追憶の淡恋詩
~第4章~
みなさんの初デートはどんな感じだっただろうか?
そしてちゃんと覚えているだろうか?

手をつなぐまで時間はかかっただろうか?
それとも、手をつないでくれるまで待っていただろうか?



ついに初めてのデートだが、ここまでくるのに時間がかかった。
約束をしたのは前回飲みに行った時、実現したのはその1ヶ月ぐらい後だった。



男としては相手を楽しませてあげたい。
私はどこに行こうか迷っていた。

ディズニーランドも考えたが、私よりもディズニーに夢中になってしまう予感がしたので、やめておいた。


普段気を使わない髪形や服装にも気を使った。
すでに洗ってあるのに、いい匂いさせるタメに洗い直した。




デート当日、待ち合わせは川崎だった。
時間は13時だったが、私は気が早って12時に着いてしまった。


私はこの1時間、喫茶店でコーヒーを飲みながら気を落ち着かせた。
そして、今日1日をどう過ごすか妄想をしていた。


そんなことをしている最中、ひとつ目標を決めた。
それは彼女にちゃんと「告白」をすることだ。


デートと言っても、正式には付き合っていない。
ここは男としてケジメをつけなくてはいけないだろう。
彼女もその言葉を待っているかもしれない。
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