プレイボーイ×天然な幼なじみ
★THREE★

二人きり




 八月末。

 もうすぐ夏休みも終わる。

 ベッドの中で私はペンダントを指ではじいた。

 このペンダントは、臨海学校の最終日の夏祭りで、佳主馬くんが買ってきたペンダント。シルバーの指輪に鎖を通したペンダント。

 私は起き上がった。服を着替えたとき、回覧板が目に留まった。回覧板に挟まれたポスターに『花火大会』と書かれている。

 そっか、明日は花火大会なんだ。

 龍太は麗さんと付き合い始めちゃったし、だから龍太を誘うのは気が引ける。

 一人で行こうかな…。

 なんて考えていると、窓を叩く音がした。

 窓の外を見ると、龍太がいた。

「龍太!?」

 驚いたけど、窓を開ける。

「明日、空いてるか」

 龍太がいきなり聞いてきた。


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