姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②
彼女は、必死でもつれる脚に苛つきながら走り、裏門を目指した。
ここからでは、正門は遠かった。
「――ここにいれば、絶対来るだろうと思っていた」
小夜子の背中に、冷たい汗が流れた。
「う……」
剣太が、柱の陰にいた。
咄嗟に小夜子は足を止めたが、再び背を向けて走り出す事は出来なかった。
(正門に行けばよかった……!)
もう、足が動かなかった。
恐怖と緊張で、強張っていた。