姉さんの友達はフランケンシュタイン 孝の苦労事件簿②
これまで、目で時々しか確認出来ないようなスピードで動いていた二人の戦いは、
エリアルの一発で、(一応)決着がついた。
すると、エリアルの手にあった赤い氷柱はどこかに消えていて、
(体内に戻ったとか……!?)
エリアルは俺の方にくるりと振り返った。
その時俺は思わず、「げっ……!」と声を漏らした。
エリアルの前髪には、小石がべったりと貼り付いていた。
紛れもなく、俺の仕業だった。