毒草彼女 -ポトスで始まる恋ー
「お先失礼しまーす。」

荷物をまとめて、定時で上がる。
だいぶ久し振りだ。こんな風に早く帰れるのは。

一人暮らしだから帰ったって誰も待ってないし、残念な事にデートの予定も無い。

「おー、伊東。今日早いなー。」
「デートか?!」

先輩達に羨ましそうに見送られながら、俺は笑って部署を出た。
開発部自体はでかいけど、細かくグループ分けしてあるから、先輩はそんなに多くない。
だいたい・・・俺入れて10人ぐらいか?
そん中には後輩もいるけど、だいたい先輩だ。
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