アパート「寿荘」
そして、東京へ向かう日がいよいよ明日に迫ってきた。

その日父親は残業があるといい帰りが遅く、太一は先に眠りについてしまった。


その日の太一は変わった夢を見た。


またまだ売れないミュージシャンの太一。もちろんお金なんてあるわけがない。

住んでる家も築50年以上ものぼろ屋敷で今にも屋根が飛びそうなほどだった。


しかし、太一はなぜか笑っていた。何人か人はいたもののぼやけていてはっきり顔が見えなかった。


その瞬間、目覚まし時計の凄まじい音で一気に現実に引き戻された。


まだボケーッとする意識の中でも太一ははっきりと自分の住んでいたぼろ屋敷の事を覚えていた。
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