瞳の向こうへ
【葵side】
目が覚めた途端、けたたましい轟音が鳴り響いた。
外は間違いなくどしゃ降りの雨。
雷のおまけ付きでね。
こんな時は家でおとなしく寝てるのが一番。
なんだけど……。
熱がありません。
着替えてごはん食べてます。
せめてもの救いは父が送ってくれる。校門前までしか送ってくれないけど。
一家の大黒柱がセコい真似を。
「ねえ、あんたのところのクラスに転校生来たんだって?」
「まあね」
「イケメン?」
「まあね」
「モテモテなの?」
「クラスのほとんどの女子とアドや番号交換したから彼女出来るの早いよ」
少し呆れ気味にため息をつく。
「気になるの?お姉様」
話し半分でスマホ操作してた弟が冷やかしの目で私を見てる。
「年下は興味なーし」
「またまたあ。ま、お姉はこれから深く関わっていくのは間違いないけどねえ」
意味ありげな笑みを浮かべ自分の部屋へと消えた。
いけない。もう出ないといけないんだ。
目が覚めた途端、けたたましい轟音が鳴り響いた。
外は間違いなくどしゃ降りの雨。
雷のおまけ付きでね。
こんな時は家でおとなしく寝てるのが一番。
なんだけど……。
熱がありません。
着替えてごはん食べてます。
せめてもの救いは父が送ってくれる。校門前までしか送ってくれないけど。
一家の大黒柱がセコい真似を。
「ねえ、あんたのところのクラスに転校生来たんだって?」
「まあね」
「イケメン?」
「まあね」
「モテモテなの?」
「クラスのほとんどの女子とアドや番号交換したから彼女出来るの早いよ」
少し呆れ気味にため息をつく。
「気になるの?お姉様」
話し半分でスマホ操作してた弟が冷やかしの目で私を見てる。
「年下は興味なーし」
「またまたあ。ま、お姉はこれから深く関わっていくのは間違いないけどねえ」
意味ありげな笑みを浮かべ自分の部屋へと消えた。
いけない。もう出ないといけないんだ。