身勝手な恋情【完結】
「あの子、いったいなんなんだろう?」
「高槻蓮のファンじゃない? テレビに出てた頃はミーハーっぽい子来てたじゃない」
「だったら待たせるわけにはいかないでしょ」
「いやでも帰れって追い出せるもんでもないだろー……」
祐さんもいない今、いきなりやってきた女子学生をどうしていいかわからず、残された私たちでわーわー言い合ってみたけれど
結局聞いたほうが早い、ということになり、私がお茶を出しがてら様子を探ることになった。
応接間をノックしてドアを開ける。
「こんにちは」
「――こんにちは」
ドアに背を向けて座っていた彼女が、私を肩越しに振り返る。