身勝手な恋情【完結】
すっぴんで青い果実って感じだけど、近くで見てみると、けっこう……いや、かなりきれいな子だった。
澄んだ瞳はくっきり二重まぶたでまつ毛が濃くて、色は真っ白で、唇は自然にピンクときている。
前髪はぱっつん、黒髪のロングヘアーはつやつやで今時珍しくお下げにしていた。そして表情は硬い。こっちまで緊張が伝わってくる感じ。
「コーヒーと紅茶、ココア、緑茶とあるけれど、何を飲む?」
「いいです……」
「遠慮しなくてもいいのよ。外は寒かったし、じーっと座って待っているのも退屈でしょう?」
「――じゃあ、ココア……」
「わかった。すぐに持ってくるね」
にっこり笑いかけると、彼女の緊張の表情がほぐれる。
その顔を見ると、私もちょっとだけホッとした。