好きなんだ…。

「ねぇ冬斗、昨日何があったか教えてくれない?
このままだと秋斗がただ避けられてるみたいで
可哀想だし…」

「それも…そうか。…分かった。」

そう言うと、冬斗は昨日何があったのかを話し出した。

「昨日、家に着いて僕は兄さんをからかって
一緒にお風呂に入ろうと言ったんだ。
そしたら、何のためらいもなく、いいと言ってきて一緒に入った。
ここまでは何の問題もなかったんだけど…
一緒に入って、体を洗って、お湯につかった。
兄さんは、お風呂に入る前から眠そうにしてただろ?
そのせいか分からないけど、ぼ…ぼ…僕に…き…き…き…キスしてきたんだ…。」

「え…。」

顔に変な汗をかきながら話してた冬斗の最後の言葉に蕾は唖然とした。


「あ"ぁ"!?」

変な声が冬斗の後ろの方から聞こえた。

冬斗が振り返ってみると…

「に…兄さん!」

「おおおお…俺が、ふふふふ…冬斗にき…き…き…き…キスしただと!?」


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