Mezza Voce Storia d'Aore-愛の物語を囁いて-
「もっと、一緒にいたいの。剣の稽古をケインにしてもらえれば、一緒に過ごせる時間が増えると思って」
ケインが木に馬を縛った。二頭の馬が仲良く草を食べ始めた。
「時間を増やせば、国王陛下に疑われます」
ジョーンに振り返ったケインの顔が曇っていた。ジョーンは目を大きく開けると、ケインの顔を覗いた。
「ケイン、何かあったの?」
ケインが首を横に振って、否定した。
(ますます、あやしく見えるじゃない。何か、あったのね)
ケインはいつもそうだ。何も言ってくれない。他愛ない会話なら、沢山してくれる。楽しい話なら、ジョーンが聞かなくても話してくれる。
ケインの身に起きた出来事は、絶対に話をしてくれない。強い口調で聞き出そうとしなければ、自ら口を開いてくれない。
レティアに言い寄られた時だって、ジョーンから聞かなければ、話してくれなかっただろう。ずっとケインの胸の中にしまわれていたはずだ。
「ケイン、何かあったのでしょ? 私に話して頂戴」
芝生を歩くケインの背中に向かってジョーンは、声を掛ける。ケインがジョーンに話し出そうとする気配は全くなかった。
歩く早さも緩めずに、ジョーンの前を歩いていた。
ケインが木に馬を縛った。二頭の馬が仲良く草を食べ始めた。
「時間を増やせば、国王陛下に疑われます」
ジョーンに振り返ったケインの顔が曇っていた。ジョーンは目を大きく開けると、ケインの顔を覗いた。
「ケイン、何かあったの?」
ケインが首を横に振って、否定した。
(ますます、あやしく見えるじゃない。何か、あったのね)
ケインはいつもそうだ。何も言ってくれない。他愛ない会話なら、沢山してくれる。楽しい話なら、ジョーンが聞かなくても話してくれる。
ケインの身に起きた出来事は、絶対に話をしてくれない。強い口調で聞き出そうとしなければ、自ら口を開いてくれない。
レティアに言い寄られた時だって、ジョーンから聞かなければ、話してくれなかっただろう。ずっとケインの胸の中にしまわれていたはずだ。
「ケイン、何かあったのでしょ? 私に話して頂戴」
芝生を歩くケインの背中に向かってジョーンは、声を掛ける。ケインがジョーンに話し出そうとする気配は全くなかった。
歩く早さも緩めずに、ジョーンの前を歩いていた。