あの頃より きっと。
不意に女子生徒が彩穂を凝視した。

彩穂はそれでもそのままでただ立ち尽くしていた。

一拍おいて、彩穂は思い出した。

あの女の子、朝、風磨のことを話してた後輩だ。

カッコイイ、告白したいなんて言っていた子だ。

名前は確か、関野玲奈といった。




そう思うと一瞬体が震えた。
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