あの頃より きっと。


出会った頃と変わった。

もう、無邪気に笑い合っていたあの頃の関係ではいられないのだ。

お互いがお互いを思いやって、お互いを傷つけあった。

でも、もうハッキリさせたから。

お互いに次のステップへ、きっと進んでいく。





「雷」





今度は風磨が、雷の名を呼ぶ。

反応した背中が、ピタリと停止した。


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