ありえへん!!




「先輩…俺のこと笑うたんやさかい合コ ン出て下さいよ」


「えっ?」


「笑ったこと許しますから」


『許しますから』って許してもらうことなんかあるのか?


「先輩!」


「あ~分かった分かった。一緒に行ってやるから」


あんな姉さん達みたいな女ばっかりの所にこの真瀬が一人で行ったら、それは… ヤバいかもしれない。


仕方ない、可愛い後輩を守ってやらないとな。


「ありがとうございます。ありがとうご ざいます。やっぱり先輩ええ人や~そや から俺、先輩好きやねん」


ガバッと俺の腕を掴み振り回している。


「お、おい真瀬、離せ」


「何でですか?あ、先輩…もしかして照れてるんすか?先輩も可愛いとこありま すね~」


「はぁ?」


…コイツ、もう酔ってんのか?


まだビール二杯しか飲んでないよな。


「真瀬、照れてるとかじゃなくて俺、飯 食いたいだけなんだけど」


「へっ?あ、すんません」


手を離してシュンと項垂れてる。


クッククク…


ホント可愛い奴。





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