ありえへん!!
「先輩、どうしたんですか?何笑ってるんですか?」
俺に笑われたと思ったのかちょっと拗ねてるし。
「ん?何でもない。で、真瀬は受けたのか?合コン」
「は、はぁ、まぁ」
「…行きたいのか?」
コイツなら合コンしなくても幾らでも寄ってくるだろうに。
現に他の部所の女子から真瀬君ってい いわねっ』て言ってるのを何回か聞いた ことある。
確か…真瀬、今は彼女いないって言ってたし。
此方に出てきてまだ慣れないから寂しくて彼女でも欲しくなったのか?
「行きたくなんかありませんよ!でも高 山先輩に…俺、怖くって断れませんでし た。あの猫なで声と迫力ある目で誘われたら。あ~俺ヘタレや~先輩、一緒に 行って下さい。俺一人を人身御供にせんといて下さい」
確かに真瀬が姉さんに勝てる筈はない。
だけど『人身御供』って!
「クッ!ハハハ…」
もう限界!
笑いが込み上げて…
コイツは本当に俺の笑いのツボだ。
「何を笑ってんですか~さっきから?先輩いつも俺が喋ると笑いますよね~俺そ んなにおかしいですか?」
言いながらビールを空ける。
「いや、わ、悪い。ハハハ…」
子どもが拗ねてるみたいに頬を膨らませてる。