ありえへん!!



「行くか?一緒に」


「えっ?…いいんですか?」


「ん。楓も一緒につってんだし。二枚あるしな」


「でも誰かと」


「別に誘う奴いないし。姉さん達なんてもっての他だし『Esperanza』だから男 はな。ってお前も男だけど。嫌か? 『Esperanza』に興味ないか?」


「あ、あります。俺、好きです。iPodにも入れてるし。何て言うたらええのか分 からへんけどメロディーも確りしてるし 演奏テクニックも凄いし、そしてボーカ ルのカナの歌がマジに上手いっすよね。 うん、歌の上手い歌手なんて一杯いるし カナより上手い奴も一杯いるけど…彼の歌は何か響いてくるんですよね」


へぇ~


俺の後輩だからってお世辞を言ってるのでもないな。


結構詳しい。


「なら行ってやって。お前のような本当 のファンが聴きに行ってくれることがア イツ等も喜ぶ」


「は、はい。マジに嬉しいっす。生で聴くのは初めてやから。ええクリスマスに なるな~先輩と『Esperanza』のコンサートに行けるやなんて。サンタクロー スからのプレゼントやな」


「……」


可愛らしいことを言うとは思うけど、そ こで何で俺とクリスマス?


その言い回しがおかしいと思うんだが…


コイツはやっぱりニコニコ笑ってる。





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