ありえへん!!
「お前さ、いつも俺のこと『好きや』つうけど他の奴等が聞いたら変な勘違いす るぞ」
「変な勘違いって?」
サンドイッチの最後の一切れを口に入れ ながら
「いやな、仮にも俺もお前も男だろ?その男に対して『好きや』ってどうなんだ よ?俺はお前が俺のことを先輩として 慕ってくれて『好きや』って言ってくれ てんのは分かってっけど…やっぱり人によっては変な勘繰りする奴もいると思う よ」
二杯目のコーヒーを飲み干し、煙草に火をつける。
「先輩…俺のこと嫌いですか?」
「……」
「俺は本当に先輩が」
また項垂れた。
「誰も嫌いだなんて言ってないし。俺もお前のことは可愛い後輩だと思ってる」
「ホントですか?」
上げた顔は満面の笑み
「あ、あぁ」
「ならいいやないですか?好きは好きなんやから」
「そんなもんか?」
「そんなもんです。はい」
こうして俺はいつもコイツに丸め込まれてるような気がする。
段々『好きや』って言われるにも馴れて。
あぁ、馴れって怖い。