ありえへん!!




日曜日


朝から楓に呼び出されてデパートへ買い物へ付き合わされる。


「何で俺が。アイツと行きゃいいだろ?」


「行けるわけないでしょ!」


まぁ、確かに。


二人で歩いてたら、とんでもない目に合うわな。


特に楓は『視線で人が殺せるなら私はあの時に死んでいた』が口癖になってる し。


「それに今日はリハなの。スタジオに缶詰めだって」


明日が本番だからな。

「で、何を買うんだ?今日の晩飯か?」


「それもあるけどお母さんのクリスマスプレゼント。お兄ちゃんまだ買ってない でしょ?纏めた方がいい物買えるよ」


お袋へのプレゼントか


「そうだな」


「それと私へのプレゼントね。お兄ちゃんが選んだらろくなもんじゃないから私 が選ぶね」


「……」


自分で選ぶのはプレゼントなんだろうか?


それより


「あんまり高い物はパスな」


「分かってるわよ、それくらい。お兄ちゃんの懐具合は理解してます」


「それはどうも」


「そ、それにね」


「ん?」


何故かモジモジしている。


「どうした?トイレなら」


「お兄ちゃんはもう!違うわよ。あ、あのね桐生さんのプ、プレゼント」


「あ、あ~奏人か。まだ買ってなかったのか?って、お前まだ『桐生さん』って 呼んでんの?」


付き合って一ヶ月以上は経つだろ。


「だ、だって恥ずかしい」


真っ赤になった。


我が妹ながら…可愛い。







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