ホットココアのキミ
そして二人で帰る支度をして会社を出た。

「先輩はデートまでキャンセルしてお疲れな一日でしたね」

「え?あー。デートじゃないから、彼氏いないしね…」

私は苦笑いをするしかなかった。

「そうなんですか?」

「うん。女友達と飲む約束してたんだけどね…ネタがあるって言ってたから明日になって正解かも…あはは」

「そういうのは金曜のほうが正解そうですね」

「でしょ?ふふ」

そんなくだらない話をしていたら、会社と駅は地下で直結しているためすぐに駅についてしまった。

「じゃぁ私こっちだから、お疲れ!」

「お疲れ様でしたー」

帰宅方向が違うということでヤノっちと別れた。
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