明るい光のその先に
人を怖がっていた私は
すべてがどうでも良くなっていた

いじめも…生きる事も…
終わらせたかった…

だけど、桜の木にいくと元気になれる
〈明ちゃん!〉
桜は私を待っていてくれる


すると、ある時
「明…ちょっとこい…」
蓮先生に呼ばれついていくと
蓮先生は私をソファーの上に座らせた

「何か…ご用でしょうか」
ホワイトボードにそう書く
「お前、いじめられてるのか?」
「……」

沈黙が続く

「私が仮にいじめられると言って
貴方は変わらせてくれるのですか?」
ホワイトボードに書く

「お前は…母親似だな…」
「ママ…?」
どういうことだろうか…

ママを知っているのだろうか?

私はパパを心配させないため
家では笑顔を作った

学校では集団リンチ

すべてが…光のそばにいるせい…だった
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