明るい光のその先に
「うーん…息が荒いし
高熱も出てる…春これいつから?」
「3〜4日前かな…」
「ばか!なんで
もっと早く電話してくれなかったの!」
「わりぃ…」
「光君!声聞こえてる!?」
「ぜーぜー…きこ…えて…ます…」
「一応一週間入院かな…」
「わかった…ありがとな結季」

だけど…光の肺炎は治らず
そのまま一ヶ月入院になった
いじめは…光がいない間続き
私は光が心配で食事も喉を通らず
美桜はだんだん痩せて行く私を心配した

そして私は苦手になってしまった
男子に呼び出されたり
美玲さんに呼び出されたり色々あった

光は帰宅を許されたが
ベッドで眠っていなきゃいけなかった
私にできるのは
その日あった事を伝え
光を心配させない事だった
「んじゃあ…パパ仕事いくから…」
「行ってらっしゃい」
ホワイトボードに書く
ふと、光の寝ているベッドを見ると
ママが座っている…
目をこすってみるけれど
やっぱりいる

《心配で…ね…》
(ママ…)
《貴女も光も…
ママは心配でお空に行けない…》
(ママは何処から来るの…?)
《ママは…桜の木から来ているの…》
(桜の木はどうして咲かないの…?)
《ママは教えられない…》

ママはベッドに座って
光に触れる
「んっ…明…」
私はタオルをもって汗を拭く
私は学校を休みました

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