明るい光のその先に
「明!」
私が逃げようとすると
蓮は私の腕を引っ張り抱き寄せた

「明…話を聞いてくれ…」
私の耳元で蓮はそういった

「俺がイタリアに行くのは
 資料集めの為だ!」
「資料集め?」
「そうそう!食文化とか町とか!」
「そうなんだ…だけど…」
「だけど?」
「寂しいよ…」
ホワイトボードに書くと
蓮は顔を真っ赤にして

「じゃあ…2ヶ月にする…
 2ヶ月でかえってくる」

2ヶ月って…事は…夏休みが半分終わってる時だ…

「夏休みをすこししのいだら、すぐだから!なっ?」
「うん!待ってる!」

そういうと、安心したのか…
私は抱きしめられ、日誌の陰にかくれ
キスをした
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