私が立ち上がらなかった理由
携帯をみてもう一度小さくため息をついた。


あと30分はある…。



どこか店に入ってお茶でもしようかとも考えたが、注文したものがでてきたと同時に店をでなければならなくなるのも嫌だし、荷物も多いからそもそも狭いところに入りたくないのもあって、結果夕日を眺められるこのベンチにたどり着いた訳だ。




週明け月曜日の午後の講義までに提出しなければならないレポートでも書き始めようかと思い携帯をいじり始めた。





「隣いい?」




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